小学3・4年生(中学年)の家庭学習定着には親のサポートが必要!
学校生活にもすっかり慣れてくる中学年。得意な分野と苦手な分野が少しずつ見えてきたのでないでしょうか。中学年では勉強のつまづきを解消することが高学年に向けて大切です。
3・4年生では、小学校のメインにあたる内容が次々に登場してきます。とくに3年生中盤から4年生後半にかけては、どの教科も内容をおろそかにできないものばかりです。
内容がレベルアップしたことが実感できるのが国語の漢字。「もうこんな字を習うの?」と感じるものがたくさん登場してきます。
一段と難しくなった学習に対応していくには、家庭学習で自信をつけていくことが大切です。やる気を低下させないよう、適切なフォローを心がけ、一緒に学習の壁を乗り越えましょう。
自主性を少しずつ伸ばそう
中学年は、総合的な学習の時間や社会、理科の学習が始まり、学習範囲も大きく広がります。また、資料集や地図帳、辞典などを使い、調べ学習をすることも多くなります。そのため、家庭学習でも自分なりの学び方を身につけ、自主的に勉強する姿勢を身につけたいもの。与えられた課題だけでなく、より深く学ぶために、意味調べや問題作り、地図作りなど自主的な学習も積極的に取り組ませましょう。
また、一日の時間の見直しをし、子ども自身に「勉強タイム』を決めさせることも、自立心を応援することにつながります。
いろいろなことに興味を示し、家庭学習の習慣が身につく子も増えてきますが、まだまだ親のサポートは必要です。わからないところは一緒に考えたり、調べ学習の際にヒントやアドバイスを与えたり、必要に応じて手助けをしましょう。
先輩ママのアドバイス
■習い事が増え、忙しくなってきたので、子どもと話し合って「勉強タイム」を決めました。大好きなゲームやテレビの時間が取れない日もあるけれど、本人の気持ちや考えを聞いて約束したので、納得しているようです。
千葉県 Y・Mさん お子さんは5年生と3年生
■学校で辞書を使うことが増えたので、家でもときどき辞書を使って言葉調べをしています。大人は大人の辞書、子どもは子どもの辞書で、どちらが早く調べられるか競争することも。ゲーム感覚で楽しみながら取り組んでいるせいか、「わからないことは辞書で調べる」という習慣が自然に身についたようです。
埼玉県 H・Hさん お子さんは4年生
先生のアドバイス
国語では習う漢字が増え、算数では分数や小数なども学び始めます。基礎的な読み・書き・計算を徹底するほか、調べ学習にも自主的に取り組んで、知識の幅をグンと広げてほしいと思います。一方、教科の得意・不得意がはっきりしてくる子も多いので、苦手な分野は家庭学習で早めにフォローしておくのがおすすめです。
山梨県 公立 S先生
家庭学習Q&A
学校から帰ったら、
宿題もせずに遊びに行ってしまいます。
勉強も大切ですが、友達と遊ぶことも大切です。まずは、子どもの「遊びたい」という気持ちを受け止め、「先に遊んでもいいけど、宿題と家庭学習も頑張ろうね」と教えましょう。次に「勉強タイム」をいつにするのか、子どもと話し合って決めましょう。低~中学年で、まだ自分一人で計画を「遊びから帰ってから夕ごはんまでの間に宿題と家庭学習をしようか?」「お風呂の前までに勉強は終わらせようね」など、親の方からいろいろ案を出して、一緒に考えてみて。
ゲームやテレビがやめられず、勉強がおろそかになってしまいます。どうしたらいい?
ゲームやテレビは、時間の約束を守って、自分で切り上げられるようになるのが理想ですが、子どもにはなかなか難しいもの。あらかじめ時間の約束をしておき、時間になったら「もうおしまいだよ」と親が声をかけてコントロールを。約束をきちんと守ったごほうびや、休みの日など時間に余裕があるときなどは、ゲーム時間を延長するのも、一つの手です。
時間がなくて、学習をあまり
見てあげられないのが心配です。
勉強は、一度にたくさんの量をやるより、短い時間でも集中してやることで効果が高まります。朝の登校前、帰宅後の夕食までの時間など、少しの空き時間も積極的に利用しましょう。時間の長さより毎日継続することが大切です。じっくり取り組みたいものは。週末などを利用して。
集中力をつけるには
どうしたらいいのでしょうか?
基本的には、落ち着いた家庭の雰囲気を作ることです。勉強に関係のない物を片付ける、テレビを消すなど、集中できる環境を作ります。また、勉強時間は短めにしてやらせます。仮に、予定の勉強が時間内で終わった場合は、しっかりほめて、勉強を終了させます。集中して勉強したときの気持ちよさを体験させましょう。勉強時間が余っているから、追加の勉強をさせるなどというのは厳禁です!授業で先生の話をしっかり聞けない子どもの場合は、話し手の目を見て、うなずいて聞くようにさせます。そのためには、親も、子どもの話を聞くとき、子どもの目をしっかり見て、うなずきながら、最後までよく聞いてあげることが大切です。
不得意教科はどのように
勉強させればよいでしょうか?
まず、不得意になった原因を、子どもによく確かめてみましょう。先生が嫌い、授業がわからないなど、さまざまな理由が考えられます。多くの場合、どこかの段階でつまずいて授業がわからなくなり、その教科が不得意になるようです。さらに、その教科の勉強をしなくなるため、ますます不得意になるという悪循環に陥るのです。
この場合、現在の授業内容を少しでもわかるようにさせ、自信を持たせることが大切です。そのためには、教科書、教材、ノートに基づき、毎日少しずつ復習し、どこがわかり、どこがわからないのかをはっきりさせます。わからない部分については、親もいっしょに考えてあげましょう。親がわからない場合は、学校の先生に質問させるようにしてください。最初は勇気が必要ですから、親が励ましてやります。先生は必ず教えてくださるはずです。
このように、少しずつでも授業内容がわかってくると、不得意意識が薄らぎ、授業を熱心に受け、家庭学習も積極的にするようになります。ただし、不得意の早期発見が大切です。
小学3・4年生(中学年)の家庭学習、ココに気をつけたい!
①一日の時間の使い方を決め、実行する
習い事や友達との遊びで忙しく活動する年頃ですから、一日の時間の使い方の見直しをさせましょう。一日の家庭学習時間の目安は、3年生で30分、4年生で40分です。朝、早起きして10分、夕食後からお風呂までの間に20分(30分)など、その子にあったやり方で、時間を工夫してみましょう。その際、自分で決めさせることが大事。親が一方的に「勉強しなさい」というより、自覚を持って勉強に取り組めます。
②親が子どもの自立心を応援する
子どもの自分で取り組みたいという気持ちを汲むことが大切です。親が常に寄り添ってあれこれ手助けをするのではなく、たとえば、ポピーの答え合わせを少しずつ子ども自身に任せるなど、子どもが自主的に学習できるような環境を整えていきましょう。子どもに答え合わせをさせる場合は、正確にできるようになるまで、親も確認してあげましょう。
③理科・社会はポイントをつかんで復習
理科や社会の家庭学習にも、ポピーが役立ちます。まず「教科書のまとめ」でポイントをつかみ、それをワークで復習するという流れで学習するのがおすすめ。家でできる簡単な科学実験をしたり、帰省や旅行の計画を立てるときに地図を見ながら話したり、さまざまな体験を親子一緒にすることも、理科や社会に対する興味関心を高め、学習意欲が盛り上がるでしょう。
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④つまずきかけたら早めに手を打つ
中学年では、だんだんべんきょうが難しくなってくるため、学習でつまずく子が多くなります。国語では新出漢字を多く学習します。特に算数は分数や小数などの抽象的な内容も増え、1つのつまずきが上の学年にも響いてきます。授業では、基本的に同じ問題をくり返すことはありません。そのぶん、宿題だけでなく、復習をきちんとしておくと、不得意教科を作ることはありません。もしつまずきを見つけたら、ポピーの解説を参考に考える道筋となるヒントを出したり、前の学年の学習内容を見直したり、早めのサポートを。「わかった!」と正解にたどり着いたときには、大いにほめて、自身をつけさせましょう。親のほめ言葉は、子どものやる気のもとです。
⑤お手伝いを通じた家庭学習
予算内で買い物を頼んだり、料理のときに水や調味料の量を量らせたり、さまざまなお手伝いをさせると、頭の中の知識と体験が結びつき、より深い理解へとつながります。「家族5人分として900mLのスープを作ったんだけど、一人分の量はどれくらいになるかな?」など、親子で会話しながら「机の上ではない学習」を楽しみましょう。